「妊活」と言葉だけ聞くと家族が増える、温かい、幸せな活動に聞こえるかもしれません。
ですが、妊活をしてすぐ子供を授かる方がいる一方、なかなか恵まれない方がいる事も事実です。
これは、私が23歳から25歳までの二年間に体験した妊活のお話です。
話と違う・・・なぜ私だけ妊娠できないのか
私が妊活を始めたのは23歳の時、結婚を機に正社員で働いていた会社を退職し、パートで事務を始めた頃でした。
年齢が若かった事もあり、同じ時期に結婚した友達はすぐに次々と妊娠していきました。
「周りも子供出来始めてるし、子供同士が同級生になれるようにそろそろ作ってみようか。」
こんな軽い気持ちで妊活を開始しました。
私は元々健康に気を使っていてあまり添加物を取らないようにしていたり、主人ともよく散歩をしていたので体も健康そのものですぐに妊娠できると思っていました。
しかし半年経ってもなかなか授からず、病院へ検査に行きました。
特に大きな異常もなく、先生も「なんで出来ないんだろうね~。まだ半年だから大丈夫よ~」と軽い感じでした。
その月からタイミング法を始め、当帰芍薬散という漢方を飲み始めました。
元々冷え性でしたが、漢方を飲み始めてから手足がポカポカし生理通が軽くなり、また、冷えが不妊の原因になる事も知り足湯を始めました。
主人には自分で泌尿科に行ってもらい精子の検査をして来てもらいましたが、主人にも特に異常はなし。
周りはお酒も飲んで外食ばかりしても妊娠していくのになぜ私だけ?と、生理が来る度に焦りと不安で主人に当り散らしていました。
時間、お金、妊活のゴールはいつ?
不妊治療を始めてから、タイミングを見てもらいに毎月病院へ通いだしました。
また、漢方を飲んだり、女性ホルモンを増やす薬を追加で飲んだり、高温期を伸ばす薬も飲みました。
親には「そんな薬漬けで出来た子は大丈夫なの?」と心無い言葉も言われました。
費用としては、タイミング法でエコーで排卵を見てもらい一回2,000円です。
私は生理不順だった為、先生にも「まだまだだね~」と言われ、何回も通うことが多く費用も増していきました。
漢方は2ヶ月で約2,500円、薬は一ヶ月で2,000円くらいでした。
正社員からパートになり、給料も下がった私たち夫婦にはこの出費額は痛手でした。
病院には仕事帰りにしか行けなかったのですが、待合室は不妊に悩む人たちで大変混んでいました。
何時間も待った挙句「まだまだね、また○日後に来てね」という数分の診察で終わり、それだけで数千円支払うのです。
本当に毎回毎回辛かったです。
仕事でヘトヘトなところに病院でも疲れて、家に帰れば子作り。
精神的に疲れ果ててしまい夫婦生活も義務的になってきて、眠そうにしている主人に怒鳴ったりと悪循環でした。
話さないだけで妊活仲間はたくさんいることに気が付く
私が妊活をしていて一番辛かった事は、自分だけが妊娠できないと思っていた事です。
あとから結婚した友達が次々と妊娠していく中、自分だけが取り残されたような気持ちになり、出産したことをテレビで報告している女優さんなどにも嫉妬してしまう日々でした。
また、主人がいつも能天気に「いつか出来るよ」というスタイルでいる事に対して、自分だけが頑張っているんじゃないかと温度差を感じることも多々ありました。
絶対に出来る!という確信がない分、「何の為に頑張ってるんだろう。意味あるのかな。」と自問自答を繰り返していました。
そんな時主人が、「子供の為に結婚したわけじゃないよ。いなくたってずっと一緒にいるよ」
と言ってマイホームを購入しようと提案してくれ、妊活の事しか考えていなかった私の目を他に向けさせてくれました。
そしてマイホームに引っ越した月に妊娠が判明。
私の場合、一番の原因は妊活のプレッシャーによる「ストレス」だったようです。
ストレスをなくしてくれた、妊活を忘れさせてくれた主人に心から感謝しています。
これが夫婦二人三脚でした私の妊活体験談です。
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