友人達の出産ラッシュに焦っていた妊活体験談

妊活体験談

近年雑誌やメディアでもかなり取り上げられるようになった「妊活」。

森三中の大島美幸さんが「妊活休暇」をとると宣言されてから、より話題の中心に上がるようになりました。

話題になりつつあった当時、私は結婚願望や妊娠・出産願望はあったもののまだ結婚もしておらず、妊娠するのにわざわざ特別な活動しないといけないんだ程度に思っていました。

その私がまさか数年後に妊活することになるとは、この時は思ってもみませんでした。

私が妊活期間に体験した様々な経験・感情をお話しします。

私が妊活・不妊治療に至った経緯

私は26歳の誕生日に結婚し、当時リハビリ関係の仕事で総合病院に勤めていました。

基本的に立ち仕事で、患者さんと一緒に歩いたり起きたりする体を使った介助がメインでしたので結構ハードな仕事をしていました。

その反面残業は少なく、ほぼ定時から1時間以内には帰ることができるというワークライフバランスのとれた仕事でした。

主人は同い年の会社員です。

主人の会社もホワイト企業で帰宅が遅くなることは少なく、夫婦二人の時間をしっかり取れる生活をしていました。

結婚を機に二人で家族計画のことを話し合ったのですが、主人も私も子供が大好きで早く自分の子供に会いたいと意見が一致しました。

当時、年齢的にも周りの友人たちも妊娠・出産ラッシュでしたので、私たちも結婚式・新婚旅行を終えたらすぐ子作りしようと話し、「ハネムーンベイビーだったらいいな」なんて言いながら新婚旅行の時から避妊しないようにしました。

また、家族ぐるみでお付き合いのある友人夫婦も子供を授かっており、同級生ベビーにしたいという思いが募ってきました。

それが私たち夫婦の妊活を始めようと思ったきっかけです。

妊活・不妊治療で行ったこととその費用

もともと子供が欲しいという願望が強かった私は、結婚が決まった時からなんとなく基礎体温を測るようにしていました。

基礎体温を3ヶ月ほど測って分かったことは、ネットに載っているような綺麗な二層の基礎体温とは程遠い、ガタガタの体温だということでした。

子作りを始めて約半年が経ち、基礎体温も相変わらずガタガタ。

「これは何かおかしい」と意を決して近くの不妊治療を行っている婦人科を受診しました。

婦人科で先生に相談し、まずは基礎的な検査をすることになりました。

エコーによる卵巣や子宮の状態の確認、卵管のつまりがないかどうかを見る卵管造影検査、ホルモンの数値に異常がないかどうかを見る血液検査をしました。

するとこの時点で異常が3つ見つかったのです。

まずは卵巣内にたくさん卵胞がある多のう胞性卵巣症候群、2つ目は子宮内膜ポリープ、3つ目はプロラクチンという乳汁分泌ホルモンの値がかなり高かったのです。

最初に治療が必要なのはプロラクチンの値を下げることで、早速薬を服用することになりました。

しかしこの薬が効いて正常値に戻るまで半年ほどかかる場合が多いらしく、その間にポリープを取る手術をしましょうということで手術を受けました。

手術自体は日帰りで可能な簡単なもので、朝から病院に行って夕方には帰れました。

初回の検査費用が約2万円、ポリープ手術が約2万円、婦人科の定期受診や薬代が約5万円、それ以外に自分でネットや本に書いてった葉酸サプリと水分の摂取を行っていたので、葉酸サプリ代が約2万円、ミネラルウォーター代およそ半年分で約1万円。

私の妊活ではトータル約12万円かかりました。

妊活・不妊治療期間のうれしかったことや辛かったこと

基礎体温を測り始めてから1年半続いた妊活期間は、やはり楽しかったとは言い難い時間でした。

自分が妊活するまでは欲しい時に子供が出来て当然と思っていて、特に周りにも避妊しなくなればすぐ子供が出来た友達ばかりでした。

それが普通で、自分もみんなと同じようにすぐできると思い込んでいたのです。

なので、「ああ、自分はみんなとは違うんだ」とわかった瞬間、とても衝撃を受けました。

そして主人にとても申し訳ない気持ちになりました。

特に辛かったのは婦人科での検査で異常が見つかった時で、しかも3つも同時に見つかったので辛さはとても大きなものでした。

また当時26歳で友人の妊娠・出産ラッシュだったので、周りからの妊娠・出産報告が多くとても辛かったです。

仲の良い友達からの報告でも心から喜べず、そんな自分を責めたこともあります。

毎月生理が来る度に、今回もダメだったという現状を受け入れるのにとても時間がかかりました。

トイレの中で何回泣いたかわかりません。

ただし、ひとつだけ妊活をして良かったと思えることがあります。

れは主人との絆が深まったと思えたことです。

自分の体に異常があるから妊娠できないということで自分自身をかなり責めましたが、主人は私を責めることなく、なんでも協力してくれましたし優しさを強く感じることができました。

また二人の時間が人より長く取れたので、弾丸で海外旅行に行ったり高級レストランで食事をしたり、子供がいたらなかなか出来ないことも楽しめたと思います。

当時はそれが良かったとはなかなか思えなかったのですが、妊活を終えて初めて主人の優しさや、二人の時間を過ごせて良かったことに気づきました。

 

 

 

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