卵巣のう腫のため手術をして妊活で授かれた体験談

妊活体験談

29歳の頃、生理不順から婦人科を受診したら、卵巣のう腫(卵巣の一部にできた袋状の腫瘍内に液体がたまる病気)が見つかりました。

左側の卵巣は10cm程、右側の卵巣も6cm程になっており、手術を勧められました。

結婚して半年すぎた頃、主人の転勤で地方から首都圏へ引っ越した矢先の事でした。

赤ちゃんがすごく欲しく、年齢の事もあり排卵日を予測して妊活をしていたので病気が発覚した時は本当にショックでした。

その後病気を克服し、無事不妊治療で赤ちゃんを授かることができましたので、同じ病気をされた方や妊活されている方のお力になれればと思い体験談を書かせていただきます。

手術から、不妊治療をはじめるまで

早速手術をして、のう腫を取り除きました。

その際、多のう胞性卵巣症候群(排卵が阻害されて卵巣内に多数の卵胞がたまり、月経異常や不妊を生じた病態)も見つかり、同時に治療をしました。

手術後半年間は自然妊娠の可能性は高いが、半年を過ぎるとまた再発するため、自然妊娠は難しくなるとの話がありました。

とりあえず赤ちゃんが欲しいので、仕事もせず自然妊娠を待ちました。

その間、葉酸やイソフラボンのサプリを飲んだり、活力の出るうなぎや納豆を食べたり子宝神社に参拝に行ったりといろいろとしました。

携帯の待ち受けをある画像にすると妊娠すると聞くと変更したり、コウノトリのストラップを付けたり風水に頼ったりと自分で出来る事はなんでもしようと努力しました。

が、結果半年間の間に授かる事はありませんでした。

その後、最初に受診した婦人科で、不妊治療を専門としている病院を紹介してもらいました。

30歳はまだ年齢的には自然妊娠する可能性は十分あるけど、手術の事や多のう胞性卵巣症候群再発の事を考えるとあまり時間がなく感じて焦っていました。

不妊治療を専門病院に通院を始めてから人工授精まで

不妊治療を専門とする病院に通院を始めたのが30歳と若かったこともあり、まずはタイミングからの指導でした。

しかし主人が不妊治療に対して協力と理解してくれたのと私の焦りもあり、タイミング法は3回ほどで止めてすぐ人工授精にステップアップしました。

人工授精は病院や自宅で精子を容器に出して、遠心分離機のような機械にかけて元気な精子のみを入れるという治療です。

タイミング以降の治療は、主人の協力無しでは絶対に出来ない事です。

ですからもし今悩んでる方は旦那様ときちんと話し合って欲しいと思います。

精子を容器に出す事は、私の主人も抵抗がかなりあったようですから。

人工授精を始めて半年経っても、妊娠する気配が全くありませんでした。

排卵日を予想して生理7日目から毎日通院、卵子の大きさと血液検査をします。

排卵予定日の朝一に精子を持って病院に行き、1時間ほど待って移植して1時間程安静にして帰宅しました。

費用は5万円前後でした。

移植後には妊娠検査薬を毎回使用して妊娠しているか調べましたが、毎回陰性の判定が出て数日後生理が来る度にショックを受け泣いていました。

そんな治療を半年続けた後、私の排卵が上手くいかないのであればこれ以上人工授精を続けても無駄と思い、さらに体外受精へと治療をステップアップをする事にしました。

人工授精から体外受精にステップアップ、治療結果まで

体外受精とは、排卵間近の卵子を取り出し精子と受精して受精卵を子宮に戻す治療です。

この治療は精神的、肉体的、金銭的においてとても負担が大きかったです。

まず生理3日目から毎日通院、血液検査と卵巣卵子の大きさの確認。

通院時に予約はしていましたが、それでも待ち時間が異常に長く予約時間通りに診察を受けた事は一度もありませんでした。

ただ、すごく患者さんが多いので私以外にもこんなに悩んでる人も多いのかと気づきました。

待合室はすごく静かです。

なんだかみんな疲れてる感じの雰囲気で、おしゃべりしている人はいませんでした。

肉体的に辛かったのは毎回の血液検査と採卵時の鈍痛です。

また、受精卵の移植時には尿を極限まで溜めておくことが本当に辛かったです。

移植後は二週間ほど待ってから血液検査をして着床できたかの結果を聞くのですが、病院に行く前に必ず自分でも妊娠検査薬で確認していました。

体外受精を始めて3年、その間移植した回数は10回、年齢33歳にして初めて妊娠検査薬で陽性反応を見た時は涙が止まりませんでした。

その後は、出産までかなり慎重に過敏に体調に気を付け無事元気な子を出産する事が出来ました。

ただ、その後残った受精卵が1個あったので移植をしてみましたが、そちらは妊娠には至らなかったのが残念でなりません。

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