男性不妊が発覚して2年間で総額150万円かかった妊活体験談

妊活体験談

私は30歳で入籍後、結婚式や新婚旅行を無事終えてちょうど1年後の31歳より子供が欲しいと思い始めて妊活を開始しました。

主人も3つ上で2人とも若くなかった為、まずは問題なく妊娠できるのかお互い検査をしてみようということでそれぞれに病院を受診したところ、まさかの男性不妊が発覚しました。

しかもかなり重度とのことで、顕微授精でしか子供を授かれないかもしれないと病院で言われました。

ここから私たちの妊活がスタートしました。

妊活のはじまり

今まで病気もほとんどしたことがなかった主人がなぜ?と思いましたが、よく考えてみたところ髪の毛が抜けるのを防ぐ「プロペシア」という薬を飲んでいることが分かり、すぐに薬を止めました。(この薬は精子の数や活動量を抑えてしまうことがあるそうです。)

しかし2年ほど継続して飲んでいたので、体から薬が抜けるまでしばらくかかるだろうとのことでした。

待っている間、子供を授かる努力がなにも出来ないと落ち込んでしまいそうだったので、私も基礎体温を測り始めて葉酸サプリを飲み、妊娠に問題はないと言われましたが軽微の子宮内膜ポリープの除去を行うなどして体調を整えました。

人工授精を開始

さらに1年経ち32歳になった頃、主人の精子が問題ないレベルに回復できたのを確認できた為、タイミング法を開始しました。

しかし半年経っても妊娠の兆候があらわれなかった為、本腰を入れて都内の不妊治療クリニックを尋ねることになり、検査したところ『年齢のこともあるのですぐに人工授精に移りましょう』ということで治療を開始しました。

初めてクリニックで人工授精を受ける際、私は排卵誘発剤(飲み薬、後半は注射も併用)を使って質のよい卵子を間違いないタイミングで出せるようにし、主人の精子は機械で精製して質のよいものだけを取り出すことが出来るとのことで、かなり期待を持って取り組みました。

しかし仕事を続けながら間をみてクリニックに通い、排卵誘発剤を併用しながら人工授精に6回チャレンジするも全て失敗に終わってしまいました。

この段階から、仕事を続けていることによって治療の時間がスムーズに取れないこと、また金銭的な負担が少しずつかかるようになりました。

仕事場とクリニックが離れていたため、時には仕事前にクリニックに行ったり、就業後ダッシュでぎりぎりクリニックに駆け込んだこともありました。

また人工授精1回3万円、そこにプラスして排卵誘発剤と人工授精終了後にも黄体ホルモンの補充などがの治療が発生した為、毎月コンスタントに5~8万円ほど出費が発生したことも精神的に辛かったです。

そのクリニックは人工授精までしか対応していなかった為、クリニックを転院し体外受精にチャレンジすることになりました。

体外受精開始、そして妊娠・出産

クリニックを転院し、再度体のチェック後に体外受精を行いました。

初めての採卵では卵子がたくさん採れ、精子の状態も良く期待していましたが、受精させたところあまり質の良い受精卵が出来ませんでした。

ただ、受精卵の質に関係無く妊娠することもあるからと、その受精卵の中から2回移植をしましたが、結果は全て陰性でした。

ここで諦められないともう1度別の方法で採卵を行うと、今度は質の良い受精卵ができ、その後移植して初めての妊娠反応を確認することが出来ました。

その後、33歳の終わりに無事出産しました。

人工授精でもそうでしたが、体外受精になるとかかる金額や病院に通う回数も段違いに増えました。

お金に関しては総額150万円程かかりましたが、住んでいる自治体から補助金が出たのでそれを頼りにしました。

病院に行く回数も増えたので、半休や有休を使ってなんとか仕事と両立していました。(夜遅くまでやっていて会社から近いクリニックを選択したのでどうにか間に合いました。)

最終的に成功したのは、誘発方法が合っていた(最初は薬のみで排卵させていましたが、次は自己注射での誘発にした)ことと、「これで失敗したらもう仕事を辞めよう」とある意味覚悟し、気が抜けたことが良かったのかなと思っています。

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