私は26歳で結婚してからなかなか子宝に恵まれませんでした。
どうしても子供が欲しくて、民間療法から不妊治療までありとあらゆる方法を行った5年間の妊活体験をお話しします。
まさか私が不妊治療をするなんて・・・
結婚して2年目、当時私26歳(派遣社員)、夫27歳(会社員)、年齢的にも若くすぐにでも子供は授かると思っていました。
しかし結婚してすぐにでも子供が欲しいと思っていた私達でしたが、いくらタイミングをとっても妊娠しませんでした。
そんな時、たまたま職場の女性同僚が不妊治療をしていたのでその方のすすめもあって軽い気持ちで不妊外来に行ってみましたが、まさか私が不妊治療をしなければ子供を授かることは大変難しい状態だなんて思ってもみませんでした。
不妊専門外来では基本的な検査を一通り行い、半年間は排卵時期をエコー検査で見てもらいながらタイミング法を行いました。
検査の結果私の身体には特に問題はなく、夫の精液検査をしていなかったので夫にお願いして検査を受けてもらいました。
そしてその結果・・・夫は重度の乏精子症、精子無力症であったことが分かりました。
医師からはこの状態での自然妊娠は不可能に近く、子供の望むのであれば最終段階の治療でもある顕微鏡受精をするしかないと言われました。
まさかこんなことになると思いもせず頭が真っ白になりました。
それから夫とよく話し合い、高額で大変な治療になるけれど子供を授かる可能性が少しでもあるのならと高度不妊治療をすることに決めたのでした。
専門医で不妊治療を開始
たまたま当時住んでいたマンションの近くに体外受精を行っている不妊治療専門のクリニックがあったので、通院の利便性を考えてそちらで治療をしてくことに決めました。
基本的な検査は既に済ませていたので、さっそくショート法の排卵誘発方法で刺激を行い一回目の採卵を行いました。
そちらの病院では胚盤胞まで育った受精卵を移植する方法だったのですが、私の場合一回目の採卵では胚盤胞まで卵が育たず、移植すらできないまま初めての体外受精は終了となりました。
費用は30万少しかかり、これだけの費用がかかっても移植すらできないという現実に愕然としたのを覚えています。
私も夫も体外受精はすれば必ず妊娠できるのと思っていたのですが不妊治療はそんな甘いものではないと実感しました。
先生の励ましもあり二回目の採卵を行い、なんとか一つだけ胚盤胞まで育ち、移植ができたのです。
しかし結果は陰性。三回目の体外受精でも妊娠することはありませんでした。
担当医師は「4回目を行っても同じ結果になりかねない。当院では3回目をやっても結果がでない場合は他の病院を紹介している」と言われ、男性不妊の最高峰といわれる北九州のとある病院を紹介されました。
しかし私達が当時住んでいたのは東海地方であり、北九州で治療をする決心がつかず男性不妊の専門医を探しそちらでしばらくは治療をすることにしたのです。
男性不妊の専門医のところで夫は診察を受けながら、私は職場の近くに以前からあった別の不妊専門クリニックに行ってみようと思いました。
そちらのクリニックは体外受精専門のクリニックであり、院長はゴッドハンドを持つ先生とメディアでも取り上げられるほど有名な医師のいるクリニックでした。
最初からそちらに行かなかったのは一般的な顕微鏡受精が一回約40万円のところ、そちらのクリニックは一回70万は軽くかかるので経済的に難しいと感じていたからです。
転院した結果、妊娠に成功!
結局その高額なクリニックに転院し、そちらで顕微鏡受精を行いました。
最先端の治療を行っているだけあって治療のスピードも速く、医師の2年以内に結果を出すというポリシーのもと私は転院して一回目の治療で無事に妊娠することができたのです。
26歳から治療を初めて妊娠したのは30歳の時でした。その後31歳で無事に女の子を出産しました。
治療を始めて5年かかりましたがやっと我が子に会えることができたのです。
2回転院し夫も男性不妊外来に通院し、夫婦二人三脚でやっと妊娠、出産することができました。
その間、妊娠にいいと言われることはすべてやりつくしたように思います。
ルイボスティー、岩盤浴、ウォーキング、食生活の見直し、サプリメント、整体、子宝神社巡り、風水など・・・当時の私は出来ることは全てやってそれでもダメなら諦められるのではないかと必死でした。
痛い治療も高額な治療費も効果があるのか分からない民間療法も子供を授かれるのであれば何の苦労もありませんでした。
一番辛かったことは自分の気持ちです。
何の苦労もなく子供を授かった人が羨ましくて仕方ありませんでした。
その気持ちをどう処理するかそんな気持ちを持ちながらどう前向きにやっていくのか。
不妊治療は先の見えない治療だとよく言われますが本当にその通りです。
先の見えない治療の中で光の方向だけを見て希望を捨てないことが何より大切なことだったと思います。
どうか今も先が見えず迷いの中におられる方、光の方向だけを見て歩んでほしいと思います。
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